- 2020年2月18日
- 2020年5月15日
DeNAの減損損失の事例分析
2020年2月5日にDeNAが”減損損失等の計上のお知らせ“の開示を行い、総額493億円もの巨額の減損損失の計上の公表を行っています。こちらの事例について、分析を行ってみたいと思います。
2020年2月5日にDeNAが”減損損失等の計上のお知らせ“の開示を行い、総額493億円もの巨額の減損損失の計上の公表を行っています。こちらの事例について、分析を行ってみたいと思います。
減損テストの実施は煩雑なため、会計基準では基本的に減損の兆候があった場合のみ実施を要求しています。 IFRSはのれんは毎期1回以上、減損テストを実施することを要求していますが、日本基準は、減損の兆候があった時のみ減損テストを行えば足ります。
PPAの最後のステップののれんの計算を解説します。のれんは計算すれば終わりというわけではなく、減損テストを見据えてCGU(資金生成単位)等に配分する必要があります。
WACC(ワック)という用語を聞いたことはありますか?WACCとはWeighted Average Cost of Capitalの略で、日本語だと加重平均資本コストと呼ばれ、DCF法で計算したキャッシュフローを割り引く際の割引率として使用されます。
M&Aにつきものの、価値評価(バリュエーション)です。バリュエーションはその企業をいくらで買うのか(売るのか)の値付けのことで、企業をどのように評価するか、評価手法の選択がポイントになります。
向上心が旺盛な読者向けに、PPAに関する書籍を紹介します。PPAについては、海外の方が圧倒的に進んでおり、日本語で書かれた書籍は多くありません。
PPAで無形資産の識別を行った場合に必ず覚えていただきたいのは、無形資産の計上に伴う繰延税金負債を計上する可能性があること。繰延税金負債を計上すると、その分のれんが増加し、日本基準では償却費が増加します。
PPAにおける本丸は、無形資産の識別(どういう無形資産が貸借対照表に計上されるのか?)と評価(識別した無形資産の金額はどう測定するのか?)だと考えています。なぜ無形資産が本丸か? 金額的なインパクトがもっとも大きいからです。
識別可能資産の資産負債のうち無形資産以外の資産負債、言い換えると貸借対照表に計上されている資産負債のPPAにおける時価評価上の論点について解説します。PPAでは無形資産以外の資産負債も原則としてすべて時価評価する必要がある点に留意が必要です。