- 2020年2月25日
- 2020年5月9日
IFRSの減損テストにおける資産のグルーピング
グルーピングとは、減損テストを行う単位を決定することです。減損テストは、帳簿価額と回収可能価額を比較して、帳簿価額>回収可能価額となった場合に減損損失を行いますので、「帳簿価額と回収可能価額を計算する単位を決定すること」とも言えます。
グルーピングとは、減損テストを行う単位を決定することです。減損テストは、帳簿価額と回収可能価額を比較して、帳簿価額>回収可能価額となった場合に減損損失を行いますので、「帳簿価額と回収可能価額を計算する単位を決定すること」とも言えます。
減損テストでは、使用価値や売却費用控除後公正価値は将来キャッシュフロー(以下、CFと略します)の割引現在価値で計算することが多いため、将来CFをどのように見積もるかがポイントとなります。
のれんの減損テストなど、資金生成単位や資金生成単位グループでの減損テストの場合、資金生成単位等に関連する資産、負債のうちどの勘定科目までを集計すればよいか、悩むケースは多いと思います。
日本基準に基づく減損テストで採用する割引率は、税引前の割引率など、通常の企業価値評価の実務では採用しないような考え方に基づく割引率を計算する必要があります。
2020年2月5日にDeNAが”減損損失等の計上のお知らせ“の開示を行い、総額493億円もの巨額の減損損失の計上の公表を行っています。こちらの事例について、分析を行ってみたいと思います。
減損テストの実施は煩雑なため、会計基準では基本的に減損の兆候があった場合のみ実施を要求しています。 IFRSはのれんは毎期1回以上、減損テストを実施することを要求していますが、日本基準は、減損の兆候があった時のみ減損テストを行えば足ります。