- 2020年2月16日
- 2020年5月17日
PPAにおけるのれんの計算と資金生成単位への配分
PPAの最後のステップののれんの計算を解説します。のれんは計算すれば終わりというわけではなく、減損テストを見据えてCGU(資金生成単位)等に配分する必要があります。
PPAの最後のステップののれんの計算を解説します。のれんは計算すれば終わりというわけではなく、減損テストを見据えてCGU(資金生成単位)等に配分する必要があります。
向上心が旺盛な読者向けに、PPAに関する書籍を紹介します。PPAについては、海外の方が圧倒的に進んでおり、日本語で書かれた書籍は多くありません。
PPAで無形資産の識別を行った場合に必ず覚えていただきたいのは、無形資産の計上に伴う繰延税金負債を計上する可能性があること。繰延税金負債を計上すると、その分のれんが増加し、日本基準では償却費が増加します。
PPAにおける本丸は、無形資産の識別(どういう無形資産が貸借対照表に計上されるのか?)と評価(識別した無形資産の金額はどう測定するのか?)だと考えています。なぜ無形資産が本丸か? 金額的なインパクトがもっとも大きいからです。
識別可能資産の資産負債のうち無形資産以外の資産負債、言い換えると貸借対照表に計上されている資産負債のPPAにおける時価評価上の論点について解説します。PPAでは無形資産以外の資産負債も原則としてすべて時価評価する必要がある点に留意が必要です。
識別可能資産、負債とは、PPAの取得原価を配分する対象となる資産、負債のことです。 識別可能資産、負債は、基本的に貸借対照表に計上されている資産、負債という理解でOKですが、企業結合時のみ発生する資産、負債もありますので、その点に留意が必要です。
PPAは、Purchase Price(取得原価)をAllocation(配分)する手続きであるため、まずは取得原価を計算します。取得原価は通常は支払った対価そのものを採用するため大きな論点にはなりにくいです。しかし、条件付対価については日本基準とIF […]